平成26年6月3・17・24日の3日間、講師に宮沢賢治研究家の赤田秀子氏を迎え実施された。51名の応募があり、延受講者は101名でした。没後80年を経ても、なお輝き続ける賢治文学の魅力について、赤田先生は今回も熱く語られた。
1回目は「宮沢賢治の生涯と文学的出発」〜短歌を中心に〜で、賢治は童話作家、農民のために生きた人というイメージがあるが、10代から20代頃に詠んだ短歌の作風は型破りで、バンカラな一面が垣間見られるということであった。
2回目は童話「土神と狐」の朗読で、土神と狐と樺の木の三角関係における恋愛感情が描かれており、「春と修羅」の心象が具現化された作品で、人間の持っている両義性、また狐の孤独性と死による開放についても書かれているということでした。
3回目は賢治の晩年と「銀河鉄道の夜」で、作品の解釈には難しい一面があり、評価は賛否両論あるが、その影響は今も数知れなくある。受講者からは、賢治の新しい発見があってよかった。内容が奥深く充実している、心が豊かになり為になった。等の感想が寄せられた。                             (市川道子) 

 



平成26年度あだち区民大学塾開催報告

好評のうちに終了しました。

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撮影現場↑

「輝き続ける宮沢賢治の魅力」